2021December

 

 
 
 
12月に入ると街のイルミネーションも始まり、いよいよ今年も残すところ後一か月。師走の響きに気忙しさを感じつつ我が家のテーブルもクリスマスのデコレーション。次は年始の飾りつけと思うと少々焦る。

 

   
 
 
そろそろ年賀状用のデータも揃え始めなければ・・・。今年も様々な事があり膨大なデータの詰まったUSBをCD-ROMに移したりバックアップを取るのもなかなか時間がかかる。

 

 
 
先代から長く続くお付き合いの桐箱店からようやくオーダーしてあった箱が届く。お正月に慌てないように、と長年思っていた懸案の事項、母の残した作品を季節や歳時記などモチーフごとに分け、桐箱に作品のタイトルを貼る。桐箱の微かな匂いに母を想う温かな時間。

 

 
 
隔離期間の唯一のリフレッシュ、朝のランニングとバドミントン。パリに戻っている間に季節は確実に進み木々の紅葉も美しく、銀杏の鮮やかな黄色が真っ青な空に眩しく映える。日本の冬らしい雲一つない青空が嬉しい。

 

   
 
 
コロナ禍になってから、パリに帰る度に様々な規制や煩雑な手続きをクリアしなければならず・・・。今回は入国時のPCR検査の後、自宅での自主隔離10日目に指定の機関で再度PCRを受け陰性の証明を厚生労働省のアプリから送信すると隔離期間が短縮される、という新たな措置。早速PCR検査に向かう。

 

 
 
 
パリの日々が遥か昔のように思えるほど長く感じた隔離期間、ようやく解除の通知を受け久しぶりに軽井沢へ。車窓の景色もいつになく新鮮、まだ残る紅葉のグラデーションも美しく辿り着いたテラスで朝のコーヒー。眩しい木漏れ日にすべてが輝いて見える。

 

 
 
今年は暖かい日が続き、人工雪も作る端から溶けてしまいなかなかピストが広がらない。それでもリフトから眺めると一応立派なスキー場、風を切って滑る爽快感も久しぶり。

 

 
 
 
雪の妖精でも舞っていそうな眩しい朝、夜中に降った雪が薄く積もるテラスで朝のコーヒー。木々から落ちる雪がキラキラと光る美しい朝陽のプリズム。

 

 
 
オミクロン株の拡大で再び遠出が出来なくなったせいか、週末のゲレンデはかつてのスキーブームを思わせるほどの混雑。早朝の眩しいピストでひと滑り、賑やかなスキー場の雰囲気を眺めながらのランチも楽しい。午後には東京の打ち合わせに余裕で参加できるのも軽井沢ならでは。

 

 
 
 
久ぶりに元所員のY君を囲んでパリのよもやま話、東京都の定める4人以下のディナー。大勢でワイワイ、があまり得意でない私にはゆっくり話せるちょうど良い人数。近況報告から事務所の思い出話まで話題は尽きず、楽しい時間はあっという間に過ぎる。

 

 
 
昨年の緊急事態宣言中に始めた朝のランニングとバドミントンもすっかりルーティンに。リモートワークが続きアトリエから出ることの少ない日々の中、貴重な朝の一時。鮮やかに染まった銀杏の落ち葉はまるで太陽の絨毯のよう。

 

 
 
コロナ禍になりスポーツクラブやテニスクラブの臨時休館でプールもテニスもお休み、仕方なく始めたバドミントンにすっかり目覚め新しいガットに張り替える。高校生の頃からお世話になっているラケットショップ、テニスに夢中になっていた頃を懐かしく思い出す。

 

 
 
広尾のチェコ大使館にあるチェコセンターで主人の展覧会が始まる。このコロナ禍にあって、プラハ、ブルノ―、ウィーン、パリそして東京と巡回出来た事は奇跡のような出来事、長年の研究に同行して来た私にとっても感慨深いオープニング。

 

 
 
パリに行くまで、大使館の文化担当のフランス人にフランス語を習っていたのでフランス大使館のある広尾は懐かしいエリア。久しぶりのナショナル麻布スーパーマーケット、掲示板のアナウンスは今も各国語の交換レッスンなど興味深い。暖炉にくべる薪を見るとパリに帰りたくなる・・・

 

 
 
打ち合わせに銀座に出向くと街はすっかりクリスマス、そして気ずけばもう師走も半ば・・・。昨年の12月は感染者の拡大で静まり返っていた街も、今年はイルミネーションも復活しどこも華やかで何となく嬉しい。賑やかなウィンドウにお買い物気分も盛り上がる。

 

 
 
華やかなイルミネーションの街も打ち合わせを終えて外へ出るとまるで深夜の様・・・、午後8時とは思えないほど静まり返っている。長引くコロナ禍で人々のライフスタイルは完全に変わってしまったようで、魔法のように人が消えるパリのロックダウンを思い出す。

 

 
 
パリでは長らく車族の私も東京ではなかなかその機会がない。コロナ禍で友人とのスキー旅行も難しく、とうとう日本でも4WDの車を調達することに。車種と条件を絞り込んでひとまず見に行く。まさか担当者がスキーマニアで1週間後に納車となるとは夢にも思わず・・・。

 

   
 
 
師走も半ばを過ぎるとイヤが上にも気忙しい。次から次へと案件が振って来るのか、湧いて来るのか?のんびりした私もさすがに焦る。夕方のティータイムも長らくすっ飛ばしていた反省を込めて丁寧にお茶を入れる。甘いモノは心を落ちつかせる効果があることを実感・・・。

 

   
 
 
あまり押し迫らないうちに会いたい人には会っておきたい年の瀬。お仲人をして頂いて以来、30年近いお付き合いの先生のお宅へ。丁寧で美しい暮らしぶりはいつ伺っても素敵だけれど、日々のお料理やおやつも様々工夫されていて多いに刺激を受ける。お喋りをしながらゆったり頂く至福のディナー。

 

 
 
 
週末に見た車を一週間で納車するには様々な手続きを大急ぎでやらなければならず、もはや郵便では間に合わないと慣れない電車を乗り継ぎ書類をお届けする。途中、素敵な神社をみつけしばしお散歩。いつも同じエリアばかりで暮らしているので、こんな発見も嬉しい。

 

 
 
池袋芸術劇場に「アートクレーシルバー」の優秀作品展を見に行く。快晴の空に立体トラスの構造が浮かび上がる天井に向かって長く続くエスカレーターを上ると広い展示会場へ。久しぶりにお会いする関係者の方々との再会も嬉しく、受賞作品をゆっくり拝見する。

 

 
 
ジュエリー関係の業者は終わりが早く仕事納めの声もちらほら。問屋街でイラストレーターの友人と小さな忘年会、素晴らしいお刺身とお寿司で暮れ行く今年を振り返る心和む時間。コロナ禍ですっかり夜が早くなった東京の街、既に外は静か。

 

 
 
暮れもいよいよ押し迫り気忙しい事この上ない日々、雪山にエスケープ。寒くなってきたせいか人工雪も解けずピストは大きく広がり、浅間山もようやく冠雪。いよいよスキーシーズンも本格的にスタート。

 

   
 
 
コロナ禍でリモートワーク環境は一気に加速し、かつての日本では考えられなかった働き方が可能になった事は喜ばしい。早朝にひと滑り、午後はリモートで様々な打ち合わせがこなせるのも嬉しい。

 

 
 
快晴の早朝、抜けるような青空と真っ白に輝くゲレンデを眺めながら頂上のテラスで朝のコーヒータイム。霧氷が解けて散る粉雪に朝陽が当たりキラキラと光る。雪の精でも舞っていそうな美しい光景と澄んだ空気に目が覚める思い。

 

 
 
 
午後はリモートで一仕事を終え、夕方の打ち合わせに間に合う新幹線で東京へ。働き方に様々な選択肢が増え、時間の使い方がより自由になることは素晴らしい。美しい夕暮れを眺めながらゆっくり本を読む至福の読書タイム。

 

 
 
年内に見ておきたい展覧会を一気にクルーズする午前中、六本木ヒルズから東京を一望する。件の国立競技場を眺めながら、何とか開催に漕ぎ着けたオリンピック、世界中がコロナに翻弄された一年を想う。

 

 
 
子供のころ夢中になったサンリオ、キティちゃんを初め数々のキャラクターとそのグッズは「カワイイ文化」の発祥でもある。「いちご新聞」に載っていたDo It Yourselfのコーナーは私の手芸のテキストでイラストが掲載された嬉しい思い出も。「KAWAII」はもはやフランス語という驚き!

 

 
 
続いてTOTOのショウルームにあるギャラリー間にて「SANAA展ー環境と建築」展を見る。六本木の喧騒の中、エアーポケットのような不思議な空間。インスタレーションを眺めながらテラスで寛ぐ。

 

 
 
今年のクリスマスイヴは師走の金曜日、なかなかゆっくり準備も出来ないまま・・・。とりあえずお魚のアクアパッツアとクリスマスカラーのサラダを作りようやくイヴのディナー。

 

 
 
先週初めて見た車、一週間後の超スピード納車となり早朝から慌ただしくホンダに向かう。既に取り寄せたスタッドレスタイヤを載せ、早速付け替えあっという間にスキーの準備も万端。少々息切れ気味のクリスマス。

 

 
 
昨年の今頃は感染者が1000人に近ずき、クリスマス関連は全て自粛だった。今年はワクチンとマスクのおかげで何とか収まっているこのタイミングなら、と久しぶりにプチ・クリスマスパーティー。東京都が定める8人以下、バイキング方式でお料理にはカバー、取り分ける時はマスクと細かい決め事が何とも切ない。

 

 
 
 
クリスマスが終わるといよいよ年末、仕事納めまでの日数を数え焦る。朝のルーティン、ランニングとバドミントンで気持ちを鎮め、まずは早目の大掃除。

 

 
 
今年お世話になった友人にささやかなプレゼントを送る。グリーティングカードや封筒、ラッピングペーパー選ぶのも楽しい。思いがけないプレゼントは贈るのも頂くのも嬉しいもの、師走の気忙しさを忘れる素敵な時間。

 

   
 
 
様々な件案が錯綜する年末・・・、プライベートセールのリクエストに応え各方面に発送する準備が始まる。アトリエ中にジュエリーが溢れ、懐かしいサンプルを見つけしばし見入ってしまう。スタイリストさんのチョイスはいつも新鮮で興味深い。

 

   
 
 
いよいよ年賀状も佳境、今年一年の膨大なデータから15枚を選ぶのは毎年のことながらなかなか難しい。過去の年賀状を並べて見ると、自由に移動が出来たコロナ前の時代が懐かしい・・・。

 

 
 
表参道は既に新年の準備の提灯、ようやく仕事納めとなった友人と久しぶりのプチ忘年会。それでも昨年の今頃は感染者急拡大でカフェもクローズだった事を想えばありがたい事。人々のライフスタイルは完全に変わり20時を過ぎると誰も居ない・・・。

 

   
 
 
お世話になっている職人さんに今年一年の感謝を込めてご挨拶に伺う。青山や表参道は既に静かになっているけれどアメ横は大変な活気、あまりの光景に取引先の車で一周する見物客のような私達。威勢の良い声が飛び交い、これぞ東京の師走!

 

 
 
ようやく辿り着いた大晦日、今年はスキーで締めくくりの予定。美しい夜明けを走り雪の軽井沢を抜け、一路パルコール妻恋へ。道幅も広く快適な雪道のドライブ、久しぶりのゲレンデに楽しみは募る。

 

 
 
標高が高いパルコールは軽井沢より5度くらい低いのはいつもの事。その次元ではない大寒波と豪雪、吹雪の中、サラサラのパウダースノーを滑る。あまりの寒さにスキーは諦めゴンドラで頂上へ。強い風で揺れる窓から呆然と眺める壮大な雪景色、ドラマティックな大雪の大晦日。

 

     
 
 
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